2026年1月11日日曜日

マルセイユタロットカードでひとりでゲーム (Gemini)

タロット(特にマルセイユ版)はもともと対戦型ゲームとして発展したため、歴史的なルールの多くは3〜4人用ですが、**「1人で遊ぶためのルール(ソリティア/パターンス)」**も存在します。

トランプの「七並べ」や「ソリティア」に近い感覚で、カードの構成(78枚)をフルに活かした遊び方ができます。いくつか代表的なものをご紹介します。


1. 78枚フルデッキ・ソリティア(トランプ・ソリティアの拡張版)

トランプで遊ぶ「クロンダイク」のようなゲームを、タロットの構成に合わせて拡張した遊び方です。

  • 準備:

    • 4つのスート(各14枚)と、大アルカナ(22枚)を分けずに混ぜるか、あるいは「スートのみ」で遊びます。

  • ルール(一例):

    1. 場に数枚のカードを並べ、スートごとに「1(エース)からキング」まで順番に重ねていくことを目指します。

    2. 難易度: タロットは1スートが14枚(騎士が加わるため)あり、さらに大アルカナが「第5のスート(切り札)」として存在するため、トランプよりも格段に難易度が上がり、パズルとしての解き応えが増します。

2. エテイヤのソリティア(歴史的な一人遊び)

18世紀末、タロットを占いとして体系化したエテイヤ(Etteilla)が紹介した一人遊びです。これは「占い」と「ゲーム」の中間のような性質を持っています。

  • やり方:

    1. カードをよく混ぜ、特定の枚数ずつ場に並べていきます。

    2. 特定の組み合わせ(例:同じ数字が揃う、特定のカードが隣り合うなど)が現れるまでカードをめくり続け、最終的にすべてのカードがルールに従って処理できれば「成功」となります。

  • 文化的な背景: 当時の人々は、これで「運勢」を占うと同時に、純粋に**「カードが綺麗に並ぶかどうか」という確率のパズル**として楽しんでいました。

3. 「時計(L'Horloge)」

フランスの古いトランプ遊びをタロット版にアレンジしたものです。

  • ルール:

    1. 大アルカナの1番から12番を、時計の文字盤のように円形に並べます。

    2. 残りの手札を順番にめくり、その数字に対応する「位置」にカードを置いていきます。

    3. 手札がなくなる前に、すべての位置に正しい枚数のカードが積み重なればクリアです。

  • 魅力: マルセイユ版の1番(魔術師)から12番(吊るされた男)までの図像が円形に並ぶ様子は非常に美しく、視覚的にも楽しめます。


4. ひとりで楽しむ「図像の歴史探索」

ゲームというよりは「知的遊戯」に近いですが、15世紀イタリアや18世紀フランスの歴史に詳しいあなたにおすすめの楽しみ方です。

  • カードの対比: 大アルカナ22枚を、数字の順に「1枚ずつ」じっくり眺めていきます。

    • 例えば、「皇帝」のカードが持っている紋章の鷲の向きや、「教皇」の前に跪いている人物の服の模様など、細部を観察して当時の社会背景を考察するのは、1人の時間に非常に適した贅沢な遊びです。

  • ナラティブ・リーディング: 3枚ほどカードを適当に引き、それらを組み合わせて「当時のフランスの村で起きた喜劇(あるいは悲劇)」のストーリーを即興で作ってみる。これは、ルネサンス期のサロンで行われていた「詩の朗読遊び」の1人版と言えます。


まとめ:1人でやるなら

もし**「パズルとして頭を使いたい」のであれば、前述したいなりしんいち氏のサイト(Game Farm)**や書籍で、トランプのソリティアをタロットに置き換える応用ルールを調べてみるのが一番の近道です。

一方で、**「バロック・ルネサンスの雰囲気に浸りたい」**のであれば、カードを歴史的な資料として1枚ずつ鑑賞しながら、当時の宮廷の様子を空想するのが、ある種最も「本来のタロットらしい」1人の楽しみ方かもしれません。

最初は、まずは伝統的なマルセイユ版を1デッキ手に入れて、**「78枚をスートと数字の順に並べ直す」**という作業から始めてみるのはいかがでしょうか。これだけでも、カードの質感や絵柄の法則性が分かって意外と没頭できますよ。 

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